老女は、ハチの朝ゴハンを地面に置いて、ハチを見た。
ハチは朝ゴハンを食べようとせず、ただただ老女を見つめた。
老女はハチを見て言った。
「そうかい・・・行くのかい・・・淋しくなるねぇ・・・。
でも、私もそろそろ息子夫婦の所へ行く心の準備がようやく出来てきた所なのさ。
これも・・・神様の思し召し・・・って奴なのかねぇ・・・」
ハチは老女の言葉を黙って聞いていた。
「行きな。
アンタの思う所へさ・・・
アンタがいてくれて楽しかったよ・・
ありがとよ・・・」
老女はそう言いながらハチの頭を撫でてやると、側を離れた。
ハチは数歩走ったが、名残惜しそうに老女を振り返った。
「私は大丈夫だよ!
行くんだ!
まだ、アンタを待ってる人が居るかもしれないよ!」
その言葉を聞くと、ハチは一目散に走り出した。
オレは、上の方からハチを眺めていたが、ハチの真上には霊体となった由利絵さんが居た。
ハチを自分の導きたい方向へと、走らせているようだった。
オレは、その後をずっと追って行った。
辿り着いた先は、人だかりで混雑しているビルだった。
パトカーや救急車や消防車が並び、それらの制服を着た人たちが叫びながら慌ただしく動いていた。
「下がってくださーーいっっ!!
爆発しますっっ!!」
「待ってくれっ!!
娘がまだ中に居るんだっ!!
私だけでも、入らせてくれっ!!」
消防士に力ずくで引き留められていたのは、山田氏だった。
ハチは朝ゴハンを食べようとせず、ただただ老女を見つめた。
老女はハチを見て言った。
「そうかい・・・行くのかい・・・淋しくなるねぇ・・・。
でも、私もそろそろ息子夫婦の所へ行く心の準備がようやく出来てきた所なのさ。
これも・・・神様の思し召し・・・って奴なのかねぇ・・・」
ハチは老女の言葉を黙って聞いていた。
「行きな。
アンタの思う所へさ・・・
アンタがいてくれて楽しかったよ・・
ありがとよ・・・」
老女はそう言いながらハチの頭を撫でてやると、側を離れた。
ハチは数歩走ったが、名残惜しそうに老女を振り返った。
「私は大丈夫だよ!
行くんだ!
まだ、アンタを待ってる人が居るかもしれないよ!」
その言葉を聞くと、ハチは一目散に走り出した。
オレは、上の方からハチを眺めていたが、ハチの真上には霊体となった由利絵さんが居た。
ハチを自分の導きたい方向へと、走らせているようだった。
オレは、その後をずっと追って行った。
辿り着いた先は、人だかりで混雑しているビルだった。
パトカーや救急車や消防車が並び、それらの制服を着た人たちが叫びながら慌ただしく動いていた。
「下がってくださーーいっっ!!
爆発しますっっ!!」
「待ってくれっ!!
娘がまだ中に居るんだっ!!
私だけでも、入らせてくれっ!!」
消防士に力ずくで引き留められていたのは、山田氏だった。


