「ゴフッッ・・・」
子鹿が息を引き取ったのを見届けると、サージェルは咳き込んだ。
咳には血が混じっていた。
咳をする度に、その血の量は段々と増えていった。
サージェルの胸を貫いた矢が、サージェルの内側から、その肉体を蝕んでいた。
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・鹿の・・お母さん・・・
・・・ごめんなさい・・・
僕・・・守ってあげられなかった・・・
・・・ごめんなさい・・・
・・・父さま・・・
・・・母さま・・・
・・・ごめんなさい・・・
・ハァ・・生きられなくて・・
・・ごめんなさい・・・ハァ・・
でも・・・なぜ・・・?
なぜなの・・・?
ハァ・・・ハァ・・・
生きる事を・・守ることが・・・
いけない事・・・?」
サージェルは、火の雨が降るのを眺めながら、黒い涙を流した。
ススで真っ黒に汚れた顔では、透明な涙も、真っ黒に変えてしまっていた。
サージェルは、苦しい中、段々と意識の薄れる中で、ずっと考えていた。
『どうして・・・?
どうして、助け合って生きてはいけないの?
どうして一番強い者は、弱い者を守らないの?
どうして、お互いを認め合い、共存しないの?』
サージェルはいつしか、痛みや苦しみを忘れ、その事だけをずっと考えていた。
『僕がおかしいの?
僕がおかしいから、父さまや母さまは死んだの?
いや・・・
僕がおかしいんじゃない・・
王様がおかしいんだ・・・
王様は皆を守るべきだ・・・』
子鹿が息を引き取ったのを見届けると、サージェルは咳き込んだ。
咳には血が混じっていた。
咳をする度に、その血の量は段々と増えていった。
サージェルの胸を貫いた矢が、サージェルの内側から、その肉体を蝕んでいた。
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・鹿の・・お母さん・・・
・・・ごめんなさい・・・
僕・・・守ってあげられなかった・・・
・・・ごめんなさい・・・
・・・父さま・・・
・・・母さま・・・
・・・ごめんなさい・・・
・ハァ・・生きられなくて・・
・・ごめんなさい・・・ハァ・・
でも・・・なぜ・・・?
なぜなの・・・?
ハァ・・・ハァ・・・
生きる事を・・守ることが・・・
いけない事・・・?」
サージェルは、火の雨が降るのを眺めながら、黒い涙を流した。
ススで真っ黒に汚れた顔では、透明な涙も、真っ黒に変えてしまっていた。
サージェルは、苦しい中、段々と意識の薄れる中で、ずっと考えていた。
『どうして・・・?
どうして、助け合って生きてはいけないの?
どうして一番強い者は、弱い者を守らないの?
どうして、お互いを認め合い、共存しないの?』
サージェルはいつしか、痛みや苦しみを忘れ、その事だけをずっと考えていた。
『僕がおかしいの?
僕がおかしいから、父さまや母さまは死んだの?
いや・・・
僕がおかしいんじゃない・・
王様がおかしいんだ・・・
王様は皆を守るべきだ・・・』


