「ハッッ・・・生きてるっっ!!
生きてるよ!!
良かった!
本当に良かった!!」
母子共に、無事に出産を終えた事に、サージェルは涙を流して喜んだ。
「ずいぶん時間がかかったけど、無事で良かった。
今夜は山焼きが行われるから、早く場所を移らないと・・・」
サージェルは、ようやく『時間』というモノを思い出した。
洞窟が暗くなったのも、陽が沈んだせいだという事に、やっと気を留めた瞬間だった。
「母さま・・怒っているだろうな・・・。
でも!今日はツイてるよ!
王様は、おっしゃった事を変えないお方だけど、陽が沈んでも山焼きが始まってないし!
王様のご機嫌が、変わられたのかもね。
とにかく、僕たちは運がいいよ!」
産まれてすぐ、一生懸命立ち上がろうとする子鹿を見守る母鹿に、サージェルは語りかけていた。
「サージェルッ!」
洞窟の外から呼ばれた声に、サージェルは振り返った。
暗がりでも、それが誰なのか、サージェルには声で判った。
「父さま・・!!」
サージェルは、父親が自分に近付き、お尻をぶつ場面を想像した。
案の定、父親はズカズカとサージェルに近付いてきた。
「父さま、ごめんなさいっ!!」
サージェルは、覚悟を決めて神妙にしていた。
しかし、父、ガイルは、無言のまま、サージェルの手首を掴むと、力ずくで洞窟から連れ出した。
生きてるよ!!
良かった!
本当に良かった!!」
母子共に、無事に出産を終えた事に、サージェルは涙を流して喜んだ。
「ずいぶん時間がかかったけど、無事で良かった。
今夜は山焼きが行われるから、早く場所を移らないと・・・」
サージェルは、ようやく『時間』というモノを思い出した。
洞窟が暗くなったのも、陽が沈んだせいだという事に、やっと気を留めた瞬間だった。
「母さま・・怒っているだろうな・・・。
でも!今日はツイてるよ!
王様は、おっしゃった事を変えないお方だけど、陽が沈んでも山焼きが始まってないし!
王様のご機嫌が、変わられたのかもね。
とにかく、僕たちは運がいいよ!」
産まれてすぐ、一生懸命立ち上がろうとする子鹿を見守る母鹿に、サージェルは語りかけていた。
「サージェルッ!」
洞窟の外から呼ばれた声に、サージェルは振り返った。
暗がりでも、それが誰なのか、サージェルには声で判った。
「父さま・・!!」
サージェルは、父親が自分に近付き、お尻をぶつ場面を想像した。
案の定、父親はズカズカとサージェルに近付いてきた。
「父さま、ごめんなさいっ!!」
サージェルは、覚悟を決めて神妙にしていた。
しかし、父、ガイルは、無言のまま、サージェルの手首を掴むと、力ずくで洞窟から連れ出した。


