そう言ってガイルは、サーシアと王の前から走り去り、馬に乗って森へと全速力で向かった。
「サーシアよ。
銀庭(ぎんてい)とは何か、聞いたことがあるか。」
王は変わりない低い声で、サーシアに尋ねた。
「・・・いいえ・・存じません・・・」
「そうか。
家ではガイルも、良き夫であり・・良き父・・なのだな。
まぁ・・この度は良い機会だ。
お前の夫が、普段どんな仕事をしているのか、身をもって知るがよい。」
「・・・・」
サーシアは黙っていた。
この後に、どんな事が待っているのかは分からない。
ただ、この王との会話は、これから自分の身に起こる、嵐の前の静けさだという事だけは分かった。
サーシアが兵に連れられ、鉄の門の前にたどり着いた。
そこは、門以外は石が高く積み上げられ、恐ろしく長い塀が、円を作っているようだった。
この積み上げられた石塀の中に入れば、恐らく出口は無いだろうと、サーシアは思った。
この中に、どんな罪人が居るのか分からない。
そんな所にこれから自分も入るのかと思うと、恐怖で身が震えた。
「サーシアよ。
わしとはここで別れだ。
わしは上で見物する。
おしいものだ・・・
お前が城に上がっていれば、可愛がったものを・・・
わしは、他の男の手の付いたモノも好まぬ。
まぁ・・・
健闘を祈る。」
それだけ言うと、王は馬で城内に駆け上がって行った。
「サーシアよ。
銀庭(ぎんてい)とは何か、聞いたことがあるか。」
王は変わりない低い声で、サーシアに尋ねた。
「・・・いいえ・・存じません・・・」
「そうか。
家ではガイルも、良き夫であり・・良き父・・なのだな。
まぁ・・この度は良い機会だ。
お前の夫が、普段どんな仕事をしているのか、身をもって知るがよい。」
「・・・・」
サーシアは黙っていた。
この後に、どんな事が待っているのかは分からない。
ただ、この王との会話は、これから自分の身に起こる、嵐の前の静けさだという事だけは分かった。
サーシアが兵に連れられ、鉄の門の前にたどり着いた。
そこは、門以外は石が高く積み上げられ、恐ろしく長い塀が、円を作っているようだった。
この積み上げられた石塀の中に入れば、恐らく出口は無いだろうと、サーシアは思った。
この中に、どんな罪人が居るのか分からない。
そんな所にこれから自分も入るのかと思うと、恐怖で身が震えた。
「サーシアよ。
わしとはここで別れだ。
わしは上で見物する。
おしいものだ・・・
お前が城に上がっていれば、可愛がったものを・・・
わしは、他の男の手の付いたモノも好まぬ。
まぁ・・・
健闘を祈る。」
それだけ言うと、王は馬で城内に駆け上がって行った。


