≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

「・・・・・・」


目が回る中、絵里香は何かを呟いた。


「絵里香。

キミはよく頑張ったよ。

もう、この呪縛から解放されるんだ・・・

永遠にね・・・・」


ミユとサツキは、火を持ちながらフラフラとする絵里香を見ながら、滑る足下を、地べたを這いながら、必死で後ずさりしていた。



「・・・ナ・・ナイジェル・・・」



「絵里香?!」


エンジェルは絵里香を振り返ったが、絵里香はフラフラとしたまま、エンジェルの声はもう聞こえてはいないようだった。


同時に、令子はサマージャケットの内ポケットから、筆と一枚の板きれをだした。


---- ハッッ!!


エンジェルは、慌てて姿を消そうとしたが、もうその身体は白い光に包まれていた。

令子はその板きれを、エンジェルに見せた。


『山田絵里香之霊 ナイジェル供養』



「ぼ・・僕は、そんなモノで供養されたりなんかしない・・

思いが違うからね。

思ってきた年数も・・・

何百年・・いや・・千年越しの思い・・・」



令子はナイジェルの言葉を耳で聞きながら、数珠を構えた。


「第一世界 未成仏霊。

今ここに、第三世界 最上級霊の御心に添いて魂を浄化し賜う。

ナイジェル御霊、これより・・・・」


令子が供養を唱える最中に、絵里香の限界は来た。

ライターを持っている右手が、ダラリと垂れ、手から火が離れた。