絵里香はそれ以上、返す言葉が思い浮かばなかった。
しかし、サツキはやっとつかえていたトゲが取れたかのように、喋り続けた。
「わたし・・・先輩から『好きだよ』って言われて・・・
信じてたのに・・・信じてたのに・・・・
だから・・・だから全部あげたのに・・・
なのに・・・
私の全部をあげても先輩は・・・
私を全身で愛してくれるんじゃなくて・・・
先輩のお気に入りのゲームの一つ・・くらいな扱いで・・・
気に入らなければポイって捨てられるの・・・
すべてをさらけ出しても、ホンキで愛してもらえないって・・・
すごく・・・すごくね・・・・
惨めで・・・情けなくて・・・こんな私・・・
この程度の私なんて・・・消えちゃいたい!!
もう・・・生きていたって、絶対いいコトなんかないんだよ!」
ポロポロとさつきはまた、涙をこぼした。
絵里香はボー然としていた。
「サツキ・・・今回はさ・・・相手が悪かったんだ!って!
矛先を自分に向けちゃダメだよ!」
言葉を返せるのはやはりミユだけだった。
「愛・・・」
「ん?なに?」
絵里香はサツキの呟きがよく聞き取れなかった。
「愛って・・・なんなんだろうね・・・
どんなカタチしてるんだろうね・・・」
絵里香もミユもその問いには答えることが出来ないでいた。


