「そんなこと?!!バカだよサツキ!たかだかオトコ1人のために、な~んでまだ若いサツキが死ななきゃいけないワケよ!勿体ない勿体ない!やめときなって!そんなヤツ!!」
ミユは、こういう時の慰め方を結構心得ている。
恋愛に疎い絵里香は、特にうまい言葉は思いつかなかった。
「でも・・・どうしてホンキじゃないって分かったの?」
とりあえず、絵里香も疎いながらサツキに理由を訊いてみた。
「他の女の人から・・・よく電話とか・・・メールとか来るから・・・・
私と居る時くらい電話取らないでって言ったの・・・
結構楽しそうに喋ったりしてるから・・・・」
「うん・・・それは・・・確かにいい気分しないよね・・・」
絵里香は精一杯返事をした。
「そしたら・・・先輩・・・・そんなのオレの勝手だ!って・・・
私も・・・・そう言われると、そーなのかもしれない!って思ったんだ。
だから、先輩に謝って・・・でも・・・気持ちが欲しくて・・・」
「そーだよね・・・・」
絵里香には『気持ちが欲しい』という意味があまりよく分からなかった。
「せめて他の女の子の電話に出る時くらい、私と一緒に居ること伝えて!って頼んだら・・・
オマエ何様のつもりだ?!!・・・って言われて・・・
オマエなんかよりイイ女は一杯いるんだ・・・って。
たかが数回寝たからって彼女面するなって・・・・。」
「ね・・・・寝た・・・?!!」
絵里香は平静を装いながらも、心拍数がかなり上がっていた。
いつもの仲間が、自分とは違う大人の世界にもう足を踏み入れていた事実に、
正直舞い上がっていた。
ミユを見ると、ミユも苦い表情を浮かべていた。


