ピンクのタオル~another story~

「会いたくっても…会えな…くて
会ったって喧嘩ばっかりで…」


愛美は泣くのを我慢しながら必死に話した。


胸が痛くなった。





「意見が食い違わなくなったの私もそう思ってた。
会うたびに尚くんにいつ別れようって言われるかビクビクしてた。
怖かったの…別れようって言われるの…


私、尚くんと付き合えてよかった。
楽しかった。
ありがとう。」



「愛美、あの…『もう何も言わないで』


そう言われて


俺が言おうとした言葉を遮られた。