ピンクのタオル~another story~

「り、ゆう?」


「鉄也な、尚人には言ってなかったんだけど尚人と似たようなことがあって彼女と別れたんだ。
鉄也も好きだったのに別れようなんて言ってしまったみたいでさ。


でも、やっぱり好きで随分経ってから彼女に連絡したんだ。
そしたらもう彼氏出来てたみたいで…


鉄也、めちゃくちゃ悲しんだんだよ。」



鉄也にそんなことあったのか…


知らなかった。





「だからな、尚人には自分と同じことになってほしくないからあんなこと言ったんだよ。
前、ここに来た時に幸せそうな尚人と真鈴ちゃん見ててずっと離れないでほしいって鉄也願ってたんだぜ?」


「そうだったんだ…」



知らなかった。


鉄也、そんな風に思っててくれたなんて…