一人ゆでダコの顔を冷やすためにぽつんと座っていると
「おい」
そこには宴会の時の顔のままの龍様
しかも仁王立ち…
「はっ、はい…」
「こい」
手を捕まれてグイグイ引っ張られて
着いたのは龍様のお部屋
「お前―…わかってんのか?」
「えっ…?!なっ、何をですか?!」
「その着物…何で着たんだ?」
「えっ……そっ、それは…」
「滝次やかずに媚び売るためか?」
「ちっ、違います!!
これは!!
―…龍様が…綺麗とおっしゃって下さったお着物だから…」
そう言った途端
涙が溢れてきて座り込んだ
そう…
龍様が綺麗だとおっしゃって下さったのがすごく嬉しくて
あたしはこの着物にした
なのに龍様はずっと怒っていらっしゃって…
本当は、似合ってないんじゃないかって
すごく不安で…
宴会も気が気じゃなかった
ぎゅっ
「?!」
龍様に抱きしめられた
