「椿!おい椿!」
誰だろう…
まだ眠い…寝かせて?
「てめぇ…いい加減起きろ!」
この声…
「―…?!
りっ、龍様?!」
目が覚めたあたしは固まったままだ
何故?!龍様があたしを起こしに?!
「何回呼ばせんだよ!寝坊助」
「なっ、何故龍様がここに?!」
いつもは女の家来の方が起こしてくれる
「たまには城から出るか?」
「えっ…?!いいんですか?」
最近、そういえば…危ないから城から出れなかった
「退屈だろ?おてんば娘には?」
ニヤッと笑う龍様
いつもの意地悪顔
「おてんば娘じゃありませんけど…外には出たいです…」
「じゃぁ早く支度しろ。ったく…よだれくってんじゃねぇよ」
「ぇえ゙?!」
焦ってあたしは口を押さえた
「ふっ…早く支度しろ
…あっ、なかなかの寝顔だったぜ?朝からそそってんのかと思った」
笑いながら部屋を出ていった龍様
顔が今、沸騰しそうだ
確実に湯は沸かせるだろう
しかもよだれ垂れてないし!
また騙された!!!
