「龍様はあちらのお部屋にいらっしゃいますので…失礼します」
お城を道案内されて廊下に一人、とり残された
毎日、、城で迷子だ…こりゃ
言われた通り部屋の前まできた
「椿でございます」
「入れ」
中から低い声
襖を開けると
刀を磨く龍様
こちらを見て少し驚いたご様子
そりゃ綺麗にして頂いたから…
「どうかなさいました?」
「―…いや…
ちっとは上品になれんだな」
また嫌味っぽく笑う
少し不貞腐れたあたし
たまには
‘綺麗だな’とか和成様の様にさらっと言ってくださらないのか…
「どうせ酒屋の娘です…」
「ふっ…このおてんば娘」
「おっ、おてんば?!」
「おてんばだろうが」
「私はおとなしいです!」
「ぁあ゙?!どこがだ?」
また笑っておられる
なんか…いっつも龍様にはいじられっぱなしだ…
