《完》シークレットコードにご用心

     ☆☆☆☆☆



時計を見ると、もう真夜中だ。


こんな時間にお泊り以外で
外にいるなんて、きっと
生まれて初めて。


おまけに、ここは寒々しい
ライトがともるだけの車の中。


エアコンは入ってても
隙間風が寒いし、周りは
物音ひとつしない暗闇だし。


ハッキリ言って、状況は
ちょっと震えたく
なるような心細さだ。



でもあたしは、文句も
言わずにジッと声を
ひそめて座ってた。


仕方ない。

――この時間の決行が、
ラストミッションには
欠かせないんだから。


(もうそろそろかな……?)


そう思った時、窓の外で
かすかに車の音が聞こえ出す。