《完》シークレットコードにご用心

「変装、な。

それじゃやはり、病弱で
自宅療養というのも――」


「もちろんウソでーす。

ホントはお仕事忙しくて、
あんま来れないの。


―――ん? “やはり”?」


首をかしげた萌々香に、
伊織はフンと鼻を鳴らして、


「病人じゃないのは予想が
ついてた。

まさか芸能人だとは
思わなかったがな……」


「えっ、そーなのっ!?」


「当たり前だ。

オレが有資格の保健医
だってこと忘れるなよ。

……まぁ、それは緋月も
気づいてたんじゃないか?」


伊織に振られて、緋月は
一瞬目をパチクリさせた
後、ふわっとほほ笑むと、


「まぁね。すぐにじゃない
けど、何回か会った後には」