《完》シークレットコードにご用心

そんなまさか……。


まさか、カツラが外れ
ちゃうなんてぇぇ〜っ



けど、当の萌々香はまだ
それに気づいてない。


膝を打ったみたいで、
そこをさすりながら
ヨレヨレと体を起こして、


「す、すいません……。

驚いてしまって………」


いつも通りの消え入り
そうな声で言うけど、当然
みんなは呆然とした顔で
萌々香を見つめるだけだ。


「………? 
ど、どうしたんですか?

あ、大丈夫です。
かからなかったんで……」



――違う。違うのよ萌々香……


もうダメだ、こうなったら
教えるしかない。


「萌々香……。カツラ……」


あたしはひきつった顔で
萌々香に言った。