《完》シークレットコードにご用心

吐き捨てるようにそう
言うけど、それを見る
緋月達は、みんな一様に
意味ありげな笑い。


……伊織。
どーやらみんな、
見抜いてるみたいだよ?



伊織自身も、もうそれは
充分気づいてた。


彼は気まずさをごまかす
ように、ドカッと乱暴な
動作で、再び椅子に腰を
おろそうとする。


―――と。


オーバーに動いたもん
だから、その長い足が
テーブルを蹴っちゃう。


長テーブルはギシッという
音を立てて、けっこう
大きく揺れた。


上に置いてあったみんなの
コーヒーカップも激しく
揺れ――…

位置が悪かったのか
萌々香のカップだけが、
熱い中身をパシャッと
跳ね上げて、萌々香を襲う――!