《完》シークレットコードにご用心

小太郎も立ち上がる。


よく言った、コタ!

それでこそあたしの後輩よ!


けど、誇らしげに小太郎の
肩を叩くあたしとは逆に、
伊織はロコツに顔をしかめて、


「ダメだ。ここから先は、
下手したら本当に命に
危険が及ぶんだぞ。

何かあってからでは遅いんだ!」


「だからなんだってのよ!

ジャーナリストたる者、
現場にはいつも決死の
覚悟で臨むのよ!!

相手が悪徳政治家だって、
ビビってられるワケ
ないでしょーっ!?」


「だから、取材なんかとは
レベルが違うと―――!!」


初めて聞く、伊織の
怒鳴り声に近い声だったけど。


でも伊織は、途中でその
言葉を飲み込んだ。