《完》シークレットコードにご用心

「ビックリした……。

ESCODEは、そんなことまで
するんですか……」


萌々香が本当に驚いた声で
ポソッとこぼす。


――正直、あたしも同感。


だけど同時に、なんだか
言いようのない嬉しさが
心に広がってってた。



心の救済。その人自身を救う。



それはもしかしたら、
あたしが昨日感じた疑問の
答えなのかもしれない。


……昨日、ただ風間クンを
警察に引き渡すのは、何か
違うんじゃないかって思った。


ひょっとしたら
あたしがしたかったのも、
“コードH”と同じこと
なのかも――…。



「だけど。

お母さんの死亡事件の
真相を探るのが、本当に
風間クンを救うことになるの?」