《完》シークレットコードにご用心

「――わかりました。

だが、あなた達は……?

わざわざ事件を調査して
おいて、まさか幹人を
見逃してくれるんですか……?」


半信半疑で問いかける渋谷さん。


まさか、って思いながら、
あたしも伊織をジッと見つめる。


でも伊織はその質問には、
ハッキリと首を横に振った。


「それはできない。

だが、言ったろう。
警察に突き出すのが
目的じゃないと。

オレ達の望みは、風間が
自分から罪を償おうと
することだ」


今まで嗚咽をこぼすだけ
だった風間クンが、
ようやく反応を見せた。


彼は涙でグシャグシャに
なった顔をかすかに上げ、


「……罪は償う。

元から後何度か事件を
起こしたら、自首しようと
思ってたんだ」