《完》シークレットコードにご用心

このまま風間クンを警察に
送れば、本当にそれでいいの?


――本当に、それが
一番の解決なの………!?




気がつくとあたしは、祈る
ような気持ちで伊織を見てた。


何を祈ってたのかはわかんない。


けどとにかく、
そんな気持ちだった。


とはいえ伊織は、あたしの
方なんて見てもいない。


さっきからずっと、
風間クンを凝視したまま。


そしてやっぱりその視線を
動かすこともなく、伊織は
サラリと、こう言った。


「今夜からしばらく――
風間をお前の所で預かって
くれるか、渋谷?」


「え――――?」


キョトンとしたのは
渋谷さんだけじゃない。

あたしもだ。