「幹人。

まさか、お前なのか?

お前があの通り魔事件を――!?」


渋谷さんが屈み込んで、
風間クンの肩をガシッと
つかんで問いただした。


風間クンは涙に濡れた顔で
渋谷さんを見て……。



――唇を震わせながら、
小さく首を縦に振った。



「そう……です。


連続通り魔事件の犯人――…


“カイン”は、俺です……」





     ☆☆☆☆☆



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