《完》シークレットコードにご用心

現に面と向かって話した
人柄を見て、柴浦さんの
疑いはすぐに晴れたし。


渋谷さんに到っては、
あたし達を見張ってたのが
そもそも一番の疑惑で、
カインの息子だったのは
後からわかったこと。


だから決して、そんな
差別みたいな目で見て
疑ったんじゃない。


それだけは、わかって
ほしい……!



「渋谷さん。

あたし達、暴走族だから、
なんて考えで疑った
わけじゃありません!」


あたしは一歩前に出て
大声でそう言ったけど、
渋谷さんは『ハッ』と
冷たい笑いを返してきた。


「今さらそんなこと
言われても信じられないよ。

現にキミ達は、僕を疑って
ここに来たじゃないか」