《完》シークレットコードにご用心

でも、緋月の顔にも困惑の
色がハッキリと浮かんでた。

渋谷さんの態度が演技だと
して、それを見抜いてる
ようには見えない。


それだけ渋谷さんがシラを
切るのがうまいの?


それとも、ホントに――……?



「今回の事件は被害者側に
繋がりはない、いわば愉快犯だ。

キミが実の父親の通称を
使って銃を買い、それで
事件を起こした。

――ありえない話じゃ
ないと思うが?」


伊織が正面から問いつめる。


けど渋谷さんは、
信じられないくらいの
勢いでそれを否定した。


「冗談じゃない!
どうして僕がそんなことを!?

父の名前を、犯罪に使う……?

ありえない! 
そんなことは絶対に!!」