《完》シークレットコードにご用心

「当たり前だ!

父があんな闇討ちのような
くだらない事件を起こす
わけがない!」


イラ立ちもあらわに吐き捨てる。


その直後、渋谷さんは
ハッと気づいたように
マジマジとあたし達を見た。


「まさか……。

それで僕のことを
探ってたということは。

僕を、事件の犯人だと
疑って――…?」


その表情は、
『信じられない』って
言わんばかりだった。


とても、正体を暴かれた
犯罪者の顔には見えない。
……あたしには。


あたしは少し離れた所に
立ってる緋月を見てみる。


人の気持ちを読む洞察力
なら、きっと緋月が一番だから。