《完》シークレットコードにご用心

「この辺りで大きな勢力を
誇る暴走族集団、紫龍会。

その3代目総長として、
約20年前に名をはせた人物だ。

“カイン”という通り名で」


「えっ………!!?」


声をあげたのは風間クンだけだ。


渋谷さんはやっぱり冷静
そのものの顔で、まっすぐ
伊織を見つめ返してる。


そうしてしばらくの沈黙の後。


本当に穏やかな声で、
彼は答えた。


「そうです。

僕は渋谷家の実子として
育ったけれど。

本当の父親は柴浦克己。

もう会うことはなくても、
父と呼ぶことはなくても。

それだけは、一生変わらない」