《完》シークレットコードにご用心

「あ、は、はい」


風間クンは困惑しきりの
表情だったけど、言われた
とおりその場にとどまった。


渋谷さんは横目で
それを確認してから、


「どうぞ。本題を始めて下さい。

警備の見回りが来るまでに
済まさないと」


こんな時に警備の見回り
って……冗談のつもりなのかな。


彼の心中は、サッパリ
わかんない。


だけど、これだけは
ハッキリしてた。



――今さら彼には、
まわりくどい言葉は必要ない。




「キミの実の父親の
名前は、柴浦克己。

――そうだな?」


とうとう伊織が
その名前を口にする。