《完》シークレットコードにご用心

「そう、か―――」


伊織は独り言のように呟いた。


しばらく黙ってなりゆきを
見守ってた風間クンが、
たまりかねた様子で口を挟む。


「ちょっと。

さっきからなんの話してるんだ?

校内新聞の企画の話じゃ
なかったのか?」


「………………」


誰も何も答えない。


光琉がいたたまれない声で、


「風間。

お前、悪いけどちょっと
外して――…」


「かまわないよ。

幹人も、ここにいてくれて」


「えっ………!?」


あたしと光琉は、ギョッと
して同時に渋谷さんを見る。


だけど、渋谷さんは
落ち着き払った顔で、


「いいんだよ、気を使って
くれなくて。

……幹人。そのままでいい」