《完》シークレットコードにご用心

「――――――!!」


心臓が思い切り跳ねた。


今のセリフ―――……


渋谷さんは、
『気づいて』って言った。


それに、普段とは全く
違う、意味ありげな口調。
ほほ笑み。



もしかして……気づいてるの?


あたし達の本当の目的が、
新聞用の取材なんかじゃ
ないってこと。


そしてあたし達が、
渋谷さんの過去にたどり
着いたことも――。



「……とぼけるつもりは
ないってことか?」


伊織が低い、ゆっくりと
した口調でそう尋ねた。


渋谷さんは、その問いにも
小さくクスリと笑って、


「ないですよ。

今さらとぼけたって、
どうにもならない」