《完》シークレットコードにご用心

「それは、していることが
犯罪行為だからか?」


横から静かに伊織が割って入る。


だからあたしは、伊織にも
顔を向けて、


「もちろんそれもあるよ。

でも、もし犯罪ほどじゃ
なかったとしても、
やっぱり間違ってると思う。

だって、結局それは、辛い
事から目を背ける為だけの
行為だもん」


自分には責任なく訪れた、
辛い境遇。


――どうしようもないの
かもしれない。

解決策も、ないのかもしれない。


でもやっぱり、心まで
逃げちゃダメだ。


ウサをはらしてるのか、
家族への何かのメッセージ
なのか知らないけど。


無差別に人を襲うなんて
卑怯な行為で、何も
生まれるわけがないよ。