《完》シークレットコードにご用心

     ☆☆☆☆☆



「………というわけなの」


今しがた本田さん、
風間クンから聞いた話を
報告すると、伊織は
キラリと瞳を光らせた。


「なるほど。

思った以上の収穫だったな。

教師連中からも、渋谷の
家庭環境が複雑だという
話は聞けたが。

過去にグレてたという
情報は出なかった」


「今はそんな片鱗
カケラもねーもんな。

会長自身が打ち明けた――
腹心だからこそ持ってた
情報じゃね?」


「あぁ、そうだな」


そう言うと、伊織は
萌々香の煎れた番茶を一口飲む。


相変わらず、萌々香を使う
心理だけは理解できないわ。


まぁ、本人は平気そう
だからいいんだけど。