《完》シークレットコードにご用心

光琉の言葉を、風間クンは
即座に鼻で笑ってあしらった。


「やめてくれ。

呼ばれたくて呼ばれてる
わけじゃないさ。

道がそれしかないだけだよ」


つまらなさそうにそう
言うと、彼はもう一度
あたしを見て、


「――で、取材とやらは
もういいかな?

本田さんと、今日中に
まとめたい案件なんだけど」


「あ、わ、わかったわ。

それじゃ今日はこのへんで。

……本田さん、
どうもありがとうございました」


風間クンの話で、もう全然
なごやかに取材なんて
ムードじゃない。


けど期せずして、その
話題は取材を装って聞く
以上に、深い内容だった。