《完》シークレットコードにご用心

「これは改造でかなり強度
増してあるんだよ。

弾も金属弾だし。

狙いさえ外れなきゃ、
タイヤくらい確実に撃ち抜ける」


「そ、そうなの……?」


「そっ。

だーいじょーぶだって、
ボクの腕を信じな!

全員キレイにすっ飛ばして
みせるから。

――男に二言はない!」


藍は自信に満ちた顔でそう
告げて、窓から上半身を
乗り出して身構えた。


あたしは祈るような
気持ちで、後部シートから
背後の追っ手を見つめる。


追っ手はゆるく蛇行する
道を連なって走り、
少しずつあたし達との
距離をつめてきてた。


そして先頭のバイクが、
今まさに藍が言ってた
カーブに差しかかろうと
する――…。