《完》シークレットコードにご用心

「――わかった」


静かに返事して注意深く
ハンドルを切り続ける伊織。


……イヤイヤイヤ、
『わかった』じゃないでしょっ!?


「本気なの藍っ!?

ダメだよ、相手に
ケガさせちゃう!!」


「たいしたケガはさせないって。

だから言ってるでしょ。

タイヤパンクさせて、川と
草むらに放り込むだけだよ」


「えっ、タイヤ?」


人を狙うんじゃないのか……。


奇しくも、今追ってる
事件と全く同じことを
するつもりなんだ。


でも本当に、そんなこと
できんの……?


こっちも向こうもかなりの
スピードで走行中。

まだ、けっこう距離もあるのに。


それに藍の銃って、
エアガンなんじゃ……?



あたしの不安は目線に
現れてたんだろう。


藍が説明をつけ加える。