《完》シークレットコードにご用心

そのままこっちの詳しい
いきさつを聞いた伊織は、
話を聞き終わるとわずかに
眉をひそめてつぶやいた。


「両方シロ、か……。

予想外の展開だな……」


「うーん、そうだねぇ。

正直どっちかでビンゴ
なんじゃないかと思ってたよ」


緋月も困惑した様子で
首をひねった。


「仕方ない。

サッサと戻って、次の
容疑者候補を再度見直そう
―――と言いたいところだが」


「…………え?」


伊織の言葉尻を疑問に
思って、その顔を見ると
――彼は真剣な表情で、
バックミラーを見つめてた。


(……? 後ろに何か……?)


振り返ったあたしの
心臓が、ドクンと跳ね上がる。