《完》シークレットコードにご用心

同じく耳打ちであたしに
まくし立てると、もう一度
気を取り直したように
カインを見て、


「教えてくんない?

ボクら、その事件の犯人
探してるんだ」


やっぱりストレートに、
そう言い切った。



「ハ――…。

カワイイ顔していったい
ナニ考えてんだ、お前は……?」


ようやくカインが
言葉を口にする。


その表情は、引きつった
うすら笑い。


額にはジットリと汗が
浮かんでるけど、それは
動揺から来る新たな汗か、
単なるライブの名残なのか……。


「おもしれぇ客だなぁ。

楽屋にこんな楽しい客が
来たのは初めてじゃねぇか?
なぁ?」