《完》シークレットコードにご用心

え、この人ってもしかして……!?


「山口ケンジさんですか?

よかった、今日はお仕事
お休みだったんですね」


全く同じる様子もなく、
緋月はにこやかな笑顔で
挨拶して、その人にも
もう一度名乗った。


「……通り魔事件の
ことですよね?

ぶっちゃけ取材とかもー
勘弁してって感じ
なんですけど……」


男の人が不満を
あらわにした声で言う。


やっぱりそうだ。

この人、被害者本人さん!


緋月の言った通り、
休みで家にいたんだ。


「そうですよね。

申し訳ないとは思うん
ですが、事件の究明の為に
我々にも少しだけお時間
頂けませんでしょうか?」