《完》シークレットコードにご用心

あたしはその片方の
耳を引っ張って、


「あんたよくも、そんな
ことまで出来るのあたしに
黙ってたわねっ!

よもやあたしに隠れて
悪さしてたなんてことは―――」


「イタタッ。
ぶ、部長、痛いッスよぉ!

悪さなんてしてないッス!
スキル試す程度に、
コソッと入ったくらいしか
ないッス〜!」


「ホントでしょうね!!?」


「ホントですよぉ〜〜っ」


泣き声に近い小太郎の声を
聞いて、あたしはようやく
耳から手を離す。


「――まぁ、信じてあげるわ」


そもそもビビりの小太郎に
そんなことする度胸が
あるとは思えないし。