「いいよ。アタシがやる。」 スポンジを奪おうとしたけど、ハルは渡してくれなかった。 「アタシがやるって!」 つい、むきになってしまった。 「ゴメン。でも気をつか」 「世話になってるのは俺だから、できるかぎりは、俺にやらせて」 強い瞳でそう言った後優しく笑った。