そして、私の教えた『魔法』は見事に効果を発揮した。
今朝大乱闘を繰り広げたばかりの白虎君と斑鳩君が、仲良く…とはいかないまでも、既に敵意剥き出しの気配を完全になくしてしまったのだ。
「サユミ!」
途端にガルル君が弾かれたように、私の所に駆け寄ってくる。
その表情で喜びの感情を目一杯表現して、まるで初めて花丸をもらった初等部の低学年の子みたいな可愛らしい顔をして。
「すごい!『魔法』効いた!サユミすごい魔法使い!」
嬉しさにじっとしていられないのだろうか。
ガルル君はその場で飛び跳ねる。
「ふふふっ」
微笑ましい光景に、席に座っていたリリムさんがクスクスと笑う。
「ガルル君可愛いかも♪」
ラビさんも長い耳をピコピコ揺らしながら、笑顔を見せた。
「さ、ガルル君」
私は彼の頭をポンと撫でる。
「席について。授業始めるわよ。他の皆も教科書開いて。今日は46ページ、『海竜王リヴァイアサンと陸獣王ベヒーモスからなる海と地上の成り立ち』からよ」
今朝大乱闘を繰り広げたばかりの白虎君と斑鳩君が、仲良く…とはいかないまでも、既に敵意剥き出しの気配を完全になくしてしまったのだ。
「サユミ!」
途端にガルル君が弾かれたように、私の所に駆け寄ってくる。
その表情で喜びの感情を目一杯表現して、まるで初めて花丸をもらった初等部の低学年の子みたいな可愛らしい顔をして。
「すごい!『魔法』効いた!サユミすごい魔法使い!」
嬉しさにじっとしていられないのだろうか。
ガルル君はその場で飛び跳ねる。
「ふふふっ」
微笑ましい光景に、席に座っていたリリムさんがクスクスと笑う。
「ガルル君可愛いかも♪」
ラビさんも長い耳をピコピコ揺らしながら、笑顔を見せた。
「さ、ガルル君」
私は彼の頭をポンと撫でる。
「席について。授業始めるわよ。他の皆も教科書開いて。今日は46ページ、『海竜王リヴァイアサンと陸獣王ベヒーモスからなる海と地上の成り立ち』からよ」


