或いはこんなスクールライフ

しかしジズもまた、神より空を任された者。

一時の感情で己が仕掛ける事で、世界を揺るがす戦になる事はよく理解していたらしい。

「貸しだ」

その一言を残し、上空を埋め尽くさんばかりだった巨体が再び曇天へと戻っていく。

あまりの巨体ゆえに動きは鈍重に見えるが、その実、相当な速度で空中を飛翔しているのだろう。

ジズの体は、見る見るうちに雲の海へと沈んでいく。

「流石は空の…懐が深い」

巨体を揺するように笑うべヒーモスに対し。

「フン」

鼻を鳴らす…というにはあまりにも大きな息を吹き出して。

ジズはその姿を完全に消した。

残ったのは、それまでと同じ曇り空。

世界を揺るがす大戦争は、何とか回避されたのだ。