或いはこんなスクールライフ

父ちゃん!?

この天空険道に来て、最大級の驚きが私とラビさんを直撃した。

あの魔獣が、ガルル君のお父様!?

いや、しかし…。

私はほんの僅かだけ冷静さを取り戻す。

確かによく見れば、あの山ほどもある巨大さを除けば、容姿は変貌したガルル君の姿と瓜二つだ。

じゃあ本当に…。

私は絶句したまま、視線だけでガルル君に説明を求める。

「あれ、俺の父ちゃん。千獣の樹海のボス。陸獣王べヒーモス」

べヒーモス。

神が天地創造の5日目に造りだした存在で、同じく神に造られ海に住むリヴァイアサン、空に住むジズと合わせて三頭一対とされる魔物。

リヴァイアサンが最強の生物と記されるのに対し、ベヒーモスは神の傑作と記され、完璧な獣とされる。

イスラム教ではバハムートとして知られ、本来は同一の存在であるが、独自の発展を遂げている。

要するにこの天空宮市では、『海』の王・海竜王リヴァイアサン、『空』の王・巨鳥王ジズ、『陸』の王・陸獣王べヒーモスは、それぞれ同等の力を持つ神に等しい存在なのだ。

その中の一体、べヒーモスがガルル君のお父様だなんて…!