或いはこんなスクールライフ

だけどどんなに心が折れなくとも、彼我戦力差は如何ともし難かった。

私は既に大剣を失ってしまっている。

ラビさんはまともな戦闘スキルなど持っていない。

唯一頼りになりそうなガルル君でさえ、先のニーズヘッグとの戦闘で酷い傷を負っている。

その上で『空の王』と一戦交えようなどと、正気の沙汰とは思えない。

私達の目的はラビさんの救出だ。

この天空険道を陥落する事でも、天空険道の元締めを討伐する事でもない。

つまり、ジズと戦う理由などこれっぽっちもないのだ。

「駄目よガルル君!」

私は彼の肩を掴む。

「戦っては駄目!あの巨鳥王が相手じゃ君も無事じゃ済まないし、ラビさんだって怪我させられるかもしれないわ!」

「……!」

悔しげに歯噛みするガルル君。

千獣の樹海の魔物と天空険道の魔物は縄張り争いをしていると聞いている。

きっとガルル君とジズの間にも、何らかの因縁があるのだろう。

このまま退くに退けないような因縁が。

しかし。

「お願いガルル君!今は仲間の命を優先して!」