男子な乙女

『その人を目で追ってしまったり―。』


薫が昨日言ってたことを思い出した。


…俺はいつの間にか…真琴と清家を目で追っていたんだ。

俺は2人から目が離せなくなっていた。


と、ちょうどそのとき、真琴がこっちの方をチラ見した。


…ばっちり目が合った。


―ドキッ――


真琴はすぐ黒板の方に目を移した。