男子な乙女

「あのさー…心臓がドキドキしたり…ズキッって痛んだり…。これが…恋…だよな?」


俺は恐る恐る薫に聞いた。


すると薫は口を開けて固まっていた。

かと思うとすぐさま満面の笑みを浮かべてこう言った。


「大樹!!おめでとっ!それ恋だよ!初恋だぜっ!!」


やっぱり…これが恋…。

俺は自分の心臓に手をあてて、心の中で呟いた。