<<潤>> 俺は今屋上で変な女にキレられてる。 「もう一度病院行くのおすすめします。それじゃ。」 女に…っつーか誰かにキレられるとか 初めてな俺は言い返す余裕もなくて 「あッ おい!」 呼び止めるだけでも必死で。 キィ…バタンッ 俺の声が届く前にあの女はいなくなってた。 「何なんだよあいつ…」 あんな女初めてだ。 「ムカつく…。」 と、言いつつも俺はこのときから、強気で 自分の意思をはっきり言えるアイツに 少しだけ… 少しだけ、惹かれてたのかもしれない。