そんなことを思いながら、
あたしと貢にぃのデート
タイムは終了した。


もっとも、デートって
思ってたのはあたしだけで。


貢にぃにしたら、あたしが
ムリヤリけしかけた
賭けの、罰ゲームみたいな
ものだったかもしれないけど。




「ありがとね、貢にぃ」


並んで歩く帰り道。


隣の背の高い貢にぃを
見上げて、改めてお礼を言う。


貢にぃは少しだけ目を細めて、


「なんだ、やけにしおらしいな」