ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜

「―――ホントッッ!!?」



――ガバッ!


あたしは勢いよく立ち
上がって、貢にぃに
つめ寄っちゃってた。


今、わかったって言ったよね!?

やっぱりナシとか言うの
ナシだよ!?


「コラ。決定したように喜ぶな。

80点以上とれたら、だぞ」


「わかってるよぉ」


もぉ、やっぱりとれるわけ
ないって思ってんのかなぁ。


むくれた声で答えると、
貢にぃはあたしのオデコを
グイッと掌で押し返して、


「じゃあ、せいぜい
がんばって勉強しろ。

あぁ、それと――」


「ん?」


「行くとしたら
いつくらいになる?

だいぶ先になるのか?」