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「あーもぉ、マジでこれはわかん
ないってぇ〜っ」




シャーペンを投げ出して、あたし
はテーブルに突っ伏しちゃう。



その後頭部に、すかさずコツン、
と鈍い痛みが走った。


見ると――あたしの膝の辺りに、
コロコロと転がる消しゴム。



「ほんの30分前に説明したばかり
だぞ。

なんで忘れられるんだ」


あきれた声に首だけ動かすと、
貢にぃが椅子に座ったまま、ふん
ぞり返ってあたしを見下ろしてた。


「聞いたときはわかった気が
したんだよ。

聞いたときはぁ……」



でも、それと実際自分でできる
かって、別問題じゃん……?



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