「やぁねぇ、毎日毎日。

みっくんだって
疲れてるのに、ムリ
ばっかり言わないのよ?

あ、そうだ。肉じゃが
いっぱい作ったから、
ちょうどいいし持って
いきなさい」


お、ラッキー♪

思わぬ袖の下ゲット!


あたしはママが詰めて
くれたタッパーも持って、
勢いよく玄関を出た。


家の前の狭い駐車場を
横切って、お隣りの
玄関までものの20秒。


インターホンを押して、
返事を待つと……。


『はい?』


わ!

てっきりおばちゃんが
出るかと思ったら、
貢にぃの声だ。

まだリビングにいたまま
だったのかな。