ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜

「―――覚えてたのか」


つぶやくように答えた、貢にぃの
声には。


驚きとか懐かしさとか――
それ以外にも、いろんな感情が
混ざってた。


「忘れるわけないよ。

貢にぃがあたしにくれた、大事な
ご褒美だもん」


それに、あたしにとっても貢にぃ
にとっても、大切な思い出。


そうだよね、貢にぃ――?



「ね、あれなら時間かかんない
でしょ?

作ってよ、貢にぃ」


「本当に、あんな簡単なもので
かまわないのか?」


「かまわないんじゃなくて、
それが食べたいの!」


キッパリ言い切ったあたしの声に
……貢にぃはようやく、心を
決めたように立ち上がった。